LOUNGE
談話室

大隅 孝二 「作詞家 谷川俊太郎展をみる」

本番が近づくと 改めてもう一度歌詞を読み直して 考える時間がくる
今がちょうどそのころである
 今年の第7回の定期演奏会には 谷川俊太郎作詞のうたが 3曲もある
その詩は平明でくっきりしている
使っている言葉自身に すでに 音が息づいている
歌えば楽しい
  われわれは 長く 同じ時代を 生きてきた
彼は 詩人 脚本家 翻訳家 絵本も書く
どれかではなく どれもやって 素のままの自分を 楽しんで生きている
その谷川俊太郎 ”展”があると 藤本さんに教えられて オペラシテイにいった
その印象の小さな報告である

”展“入ると  なに これ
そして あたりを見回す
”展“のイメージは たちまち こなごなに散って
ことば ひかり コピー 写真 音が ちぎれ飛んで
そして あちらからも こちらからも どっと返ってくる
こんな雰囲気は どうかな
こんなイメージは いかが
こんな音は どうかな
こんな色は いかが
それらの渦に 喜んで身をゆだねて
面白さ 楽しさ なつかしさに 夢中になる 漂っている
コアのところに タニカワ シュンタロウが いる
命尽きるまで いっしょうけんめい 遊ぼうとしている人が いる
どんな人たちと お互いに いっしょうけんめい 遊んできたか それもわかる

”展“には 1冊の詩集もなかったが
胸いっぱいに 思いを抱えて帰った